毎回、どんなことを書くのか考えるのも楽しみ。
私がこのコラムを担当させてもらって、早や2年半。元々書くことが性にあっているおかげでしょうか。毎月オリジナルのテーマをきちんと決め、それをよく多くの人にわかりやすく読んでもらえるよう書きあげることは、何より楽しい作業です。そしてコラムを読んでくれた人が「今月のコラムは面白かったなぁ」とか、「へぇ~知らなかった」「前よりもクルマに親しみを感じるようになっちゃった」なんて思ってもらえたら、こんなに幸せなことはありません。
ただし、やっぱりクルマに関するコラムですもの。内容的には、過去に自分が書いたものと多少はかぶることがあります(ほんとにたまにですが……)。たとえば今回取り上げるバッテリーの交換時期についても、以前に少しだけ触れたことがありましたっけ。(2017・2/クルマのメインテナンス)
突然寿命を迎えることがあり得るバッテリーだから
ところで私事ですが長期不在で、年末から1月の末頃までクルマにはまったく乗っていませんでした。もちろんバッテリー上がりが心配だったので、家人には「せめて1週間に1~2回はエンジンをかけて暖気しておいてね」とお願いも忘れずに。ところが、ほんとによく冷えた2月初めのこと。さて出かけるかとエンジンをかけたところ、最初こそキュルルルルとかかりそうな気配を見せたものの、その後はキュルル……プッスンという情けない音を最後に、うんともすんともいわなくなってしまったのです。でも「あーあ、やっちゃったわ……」と、家人を恨んでも仕方がありません。考えてみるとしばらく交換していないし、最近はちょっと弱ってきたかなあと思っていた矢先だったので、これはバッテリーの買い替え時期なのだろうと気持ちをチェンジ。そこで、近くのカーショップへ行ってくるかと運転席に乗り込んだものの、「あ、動かないんだった!じゃあそこまで行けないじゃん!!」と気づいて口があんぐり。このときばかりは自分のアホさにあきれるばかりでした。ただラッキーなことに、こういう困ったときにすぐ駆けつけてくれる親切なブレーンがすぐ近くにいるので、その人にお願いしてどうにか事なきを得ましたが、クルマに関するコラムをずっと書いている私でもこうなることがあります。みなさんも交換のタイミングをうっかり見逃してはいませんか。
バッテリーが弱ってきたときのサインとは?
クルマのバッテリーは、エンジンの始動と車内機器の電装品(照明類、カーナビ、エアコン、オーディオなど)を働かせる大変重要なパーツではあるものの、交換時期を見極めるのがとてもむずかしいパーツでもあります。一般的に、メーカーが推奨する交換時期は3~5年(利用の仕方や車種によっても異なる)ですが、とくに問題なくエンジンがかかり調子が悪いとも思えなければ、バッテリー交換は考えにくいもの。でも先ほどの話のようにいきなり上がってしまったら、OUT!とくに忙しい出勤前や、家族で遠出する直前なら脱力感もMAXです。その予防策は、バッテリーが弱ってきたときの日常的なサインを見逃さないこと。
たとえば
①エンジンのかかりが悪くなってきた
②パワーウインドウの動きが遅くなってきた
③ヘッドライトが暗くなってきた
④バッテリーの端子付近に粉が噴いている
⑤クラクションの音が弱々しくなってきたなどなど。
とくに最近のバッテリーは高性能化しているので劣化に気づかず、突然寿命を迎えることも多いとか。十分注意しましょう。
もしバッテリーが上がってしまったら?
ところで急にバッテリーが上がってしまったら、たとえばほかのクルマのバッテリーから専用のブースターケーブルにつないで電気を一時的に分けてもらうとか、蓄電機能があって自分一人でバッテリー上がりを解決できるジャンプスターターを使う方法があります。でも急なバッテリー上がりで友だちにも頼めないし、ジャンプスターターなんて持ってないよという人には、JAFなどのロードサービスに頼むのがいちばんの早道です。ただしJAFは非会員であれば応急始動作業に12,880円(一般道/昼間)という料金がかかりますし、もしバッテリーが寿命だったとしたら、別途新品のバッテリー代がかかります。ただし、最近の自動車保険にはバッテリー上がりの応急処置が無料になるロードサービスが付帯していることも多いので、この際自分の自動車保険を確認してみる良い機会かもしれませんね。